患者様のご家族から依頼があり、板橋区のご自宅から兵庫県の田中病院までお付き添いさせていただきました。
患者様は93歳の男性で認知機能の低下と下肢筋力低下がみられ、左大腿骨頚部骨折が既往にあり生活すべてに介助が必要な方でした。
搬送当日は患者様とそのご家族へご挨拶、自己紹介を済ませて弊社のストレッチャーにて搬送車両に乗車しました。
ご自宅から東京駅まではPAS車両にて移動
一番楽な姿勢を聞いて、介助をしてその姿勢をとっていただき、東京駅へ出発です。
今回は、ご家族が付き添いでご同行されていました。
コミュニケーショが取りにくい中ご家族の方は不安な患者さんの気持ちを汲み取り、声をかけ続けていることに家族の愛を感じました。
より一層安心安全な看護をし、事故なく兵庫まで送り届ける強い使命感を再度感じました。
東京駅に到着し、ストレッチャーにて待合室にて待機。
時間になったら東京駅の係員の案内のもと改札を通り、地下の煉瓦造りの業務用通路を通りそのままホームへ。
停車時間内に多目的室に患者様を布担架にて移乗します。
特に負担は感じられなかったそうで、移乗後はすぐに眠ってしまいました。
東京駅出発
新幹線内ではたまに目を覚まして、私と会話をしたりしました。
患者さんにとって何もすることがない新幹線の中は負担にならないか心配でしたが、眠っていたので安心しました。
時折ご家族の方が多目的室に来られたり、患者様とお話をしながら過ごすこと2時間半。新大阪駅に到着しました。
新大阪駅から兵庫田中病院までは現地介護タクシーで
新幹線の多目的室のベッドから、お迎えのストレッチャーへの移乗も問題なく終わり、駅を出て介護タクシーの車両へ乗り込みます。
ここから、12kmほどの移動になります。車内では新幹線とは違い、ご家族と同じ空間なので少し安心しているご様子です。
新幹線内では食事と服薬が困難であったため、車内で頭側を起こし食事と薬を取ることができました。
話をしているうちに病院へ到着。
何事もなく到着できたことで、ご家族も患者様もすごく安心されていました。
看護師の方に引き継ぎをし、付き添いのご家族に挨拶をして搬送終了となりました。
病室まで送り届けた後、ご家族の方から感謝のお言葉を頂きました。
その言葉を言っていただけたことで、感謝される喜びと自分自身の役目を果たした安堵がありました。
今回はこのような大きな搬送を弊社にご相談いただき誠にありがとうございました。
新しい地でも素敵な思い出を残せるよう切に願っています。
また、自分自身はより患者様ご家族の方が安心していただけるような今後を追求していきたいと考えております。